海外文献紹介
ブラゼルトン新生児行動評価法による両親および児の看護計画
Ellen B. Buckner
,
本誌編集室
pp.944-948
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206547
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4つの行動群──相互作用に伴う反応,運動に関する反応,stateの制御に伴う有機的反応,ストレスに対する身体行動としての有機的反応──に即した新生児のアセスメントは,産後の両親や児の個別的な看護計画を立案する1つの手段になりうる。「非常に良い」ないし「普通」の反応を示す新生児は,早期の親子関係の形成に関与できるという点で,ロウリスクに分類される。したがって,ルチーンの看護のみで,親子のアタッチメント形成を促すことができる。新生児が1つまたはそれ以上の領域で「あまり良くない」行動反応を示したり,児に対する両親の認識が不適切な場合は,ハイリスクと見なされる。このような親子には,ストレスからの回復状態を具体的にアセスメントし,その障害に見合った助言や,場合によっては退院後のフォローアップを行なう必要がある。ナースは,親と子が好ましい関係を築けるよう援助する上で,重要な役割を果たすのである。
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