特集 母子健康センターの活路
鼎談
プライマリ・ケアにおける母子健康センターの機能
吉永 靖子
1
,
大坂 多恵子
2
,
前田 信雄
3
1厚生省看護課助産婦
2全国母子健康センター連合会
3国立公衆衛生院社会保障室
pp.396-404
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206449
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吉永 本日はお忙しいところありがとうございます。今日は地域における母子保健の問題点をふまえながら,母子健康センターの今後の役割あるいは活用のしかたというものを見直してみたいと思います。3人のうち助産婦職にありますのは私だけですので,進行役をつとめさせていただきます。
去年の6月に日本助産婦学会が盛岡で開かれましたとき,地域の助産婦さんから活動の実際といいますか,事例などを聞く機会がありました。そのなかで一度も健診を受けないで,陣痛が始まってから助産所に何とかしてというんで駆け込んでくるケースがあったんですね。それも,正常なケースならともかくも,中毒症状が重かったり,あるいはCPDなどが予測されて転院したが,最終的には子宮破裂になった,そういうケースが発表になったわけです。
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