施設レポート・10
農村地域の基幹病院として5・3・2方式で取り組む—長野・佐久総合病院産婦人科病棟の役割
佐口 美代子
,
黒沢 優子
,
杉山 みさほ
pp.104-108
発行日 1979年2月25日
Published Date 1979/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205502
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1.はじめに
佐久総合病院は長野県の東部に位置し,高原列車で知られる小海線の臼田駅にある。住民は兼業農家が多い。昭和19年に開設され,若月院長の「5・3・2の方式」による運営方針のもとに医療サービスを行なっている。5の力を入院患者の治療サービスに,3の力を外来患者のクリニックに,残りの2の力を予防や地域活動に使うという方式である。
現在ベッド数937床,1日入院患者数750〜800人,1日外来受診者1,200名前後,職員860名である。救急指定病院である当院は,この地方においてなくてはならない総合病院であり,救急体制も万全である。救急の受診者は昭和52年度9,603名(1日平均26.3名)と多く,その53.2%は小児科である。
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