施設レポート・2
伝統のない新しい職場で希望に胸ふくれる—聖マリアンナ医科大学病院の助産婦たち
山内 幸子
1
1聖マリアンナ医大病院出産部
pp.190-194
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205181
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新しい医科大学病院が開設されたことを知り,助産婦学校を卒業したばかりの人も何かやりたいと胸をふくらませ就職してきた。1年めは開棟準備で夢中に過ごし,2年めはほんとに何かやらなければと思い,3年めまで,暗中模索・試行錯誤の連続だった。そうこうするうち病棟業務も軌道に乗りはじめ,かつての新人も余裕を感じる頃となり,また,志を同じくする仲間たちも次々と集まってきた。
昭和49年2月に開院した聖マリアンナ医科大学病院は,東京の郊外といった感じの,新宿から小田急線で16分,向ケ丘遊園駅下車,聖医大行バスに乗り約10分の所にある。神奈川県川崎市北部に位置した多摩丘陵には,まだ自然の緑がたっぷりと残っており,この武蔵野のおもかげのある山林一帯,広大な敷地をキャンパスとして最初の校舎が建てられたのである。
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