研究・調査・報告
オーストラリア抗原陽性妊産婦の看護管理—特に感染予防の面から
大島 秀子
1
,
林 芳枝
1
1群馬大学医学部付属助産婦学校
pp.624-627
発行日 1976年10月25日
Published Date 1976/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205116
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
1964年Brumbergらによって発見されたオーストラリア抗原(以下HB抗原と略す)については,わが国においても大河内らの研究をはじめとして,この10年間に多くの知見が得られてきている。すなわちそのB型肝炎の病原体としての本態,感染経路,家族集積性,検査法など,更には内科・小児科・外科・輸血部・公衆衛生とあらゆる分野での研究により,最近では実験段階ではあるが,HB抗原のワクチンもできつつあると報告されている。
産科においてもHB抗原に関する多くの研究がなされ,産科における母児間の感染防止はB型肝炎の慢延を防止する上で重要で意義のあることが明らかにされている。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.