特集 合併症をもつ妊産婦と援助
妊娠に合併した急性腹症の一事例
佐々木 敦子
1
,
武井 とし子
1
,
坂口 けさみ
1
,
米山 米子
2
,
阿部 百合子
2
,
片田 貞子
2
1信州大学医学部付属助産婦学校
2信州大学医学部付属助産婦学校付属病院
pp.156-160
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205004
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1.はじめに
急激な腹痛を主症状とする急性腹症は女性に多くみられ,診断の困難なことが少なくない。特に妊婦では一段と確定診断がつけ難いうえ,胎児に対する影響についての考慮が必要となり,非妊婦とはまた違った面での管理上での種々の複雑な問題点がある。今回,私たちは妊娠9か月に卵巣嚢腫の茎捻転を合併し急性腹症を呈した一事例を経験したのでその概要について報告する。
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