特集 出産・育児と父親の役割
父親指導の重要性とその方法の検討—第2報
中島 知我子
1
,
大嶋 秀子
1
1群馬大学医学部付属助産婦学校
pp.22-25
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204975
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1.はじめに
最近の妊婦をとりまく生活環境は核家族化がすすみ,勤めに出る共働き家族が急増し,育児に対して父親の協力が必要な家庭が多くなっている。
家族計画については避妊の実行率81.5%(第13回毎日新聞家族計画世論調査)と,かなり良い実施率が報告されているが,しかし受胎調節に関する知識はまだ不十分で,実際には人工妊娠中絶を受ける婦人もまだ後を絶たない。この原因の1つには夫の家族計画に対する無知,無関心などがあげられる。そこで夫の理解と協力が今まで以上必要になってくることから,今まで妊婦のみに保健指導を実施してきたが,今後は父親にも保健教育,保健指導が必要と考え,昨年に引き継ぎ父親教室を開催した。この結果を基に父親指導について今後の資料にするため検討を加えた。
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