特別寄稿
当院における分娩管理の実際—医師・助産婦のよりよい連携のために—その1
佐藤 啓治
1,2
1小田原市立病院産婦人科
2横浜市立大学医学部
pp.350-357
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204885
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1.はじめに
突然,分娩が始まり,ただ待っていればしぜんに分娩は完了するという考え方もあるが,最近では様々な手段で母児の情報を得ることが可能となり,さらに母児の安全性を考え,社会的にも医療の質的向上を望む声が,とみに高まってきている現状にある。
その点,最近では正しい分娩経過の把握に支えられた,科学的な分娩や胎児管理が要求され,また,そのような知識は医師や助産婦ばかりでなく,産科の勤務者全員ができるだけ理解していなければならないと考えられる。
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