特集 全国助産婦学生研究論文集・2
座談会
助産婦学生と研究をめぐって
中原 和歌子
1
,
荒川 文子
2
,
加賀谷 和子
3
,
内藤 和子
4
,
津田 佳世子
5
,
前原 澄子
6
1聖母病院付属聖母助産婦学院
2武蔵野赤十字病院産科病棟
3国立大蔵病院付属助産婦学院
4都立公衆衛生看護学院助産婦科
5東京大学保健学部人類生態学教室
6千葉大学教育学部特別教員養成課程
pp.134-145
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204671
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看護研究をどのように位置づけているか
前原 集まった原稿をザーッと見させていただきましたが,これだけ集まったということは,いろいろな教育の面で,努力してらっしゃるということがよくわかりました。全体的に見て,取り上げているテーマというのは,新カリで新しい教育を受けている助産婦らしいものだということをひじょうに印象的に感じました。これは良い傾向だと思いましたけれども,全体をざっと斜読みしただけなので,果たして適当な評価かどうかわかりませんし,また,研究として見た場合には,いくつかの問題点も指摘されるようです。
たとえば,単に参考書をまとめた学習のようなものとか,自分の受け持ったものの症例紹介であるとかというように,研究の方法論については多々指摘する点があった,そんな印象を受けました。それで,私は逆に伺いたいんですけれども,助産婦学校の中でこういう研究をまとめるということを,どんなふうに位置づけておられるか,指導はどのようになさっておられるかということをまず予備知識として伺いたいんですが……。
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