インターホン
助産婦の復活—タイム誌11号より
白幡 キミ
1
1小田原医師会衛生学院
pp.61
発行日 1972年10月1日
Published Date 1972/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204425
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助産婦は世界で最古の職業ではないにしても,新約聖書にもそのことは述べられている。助産婦は古代ギリシア,ローマの社会機構でも容認された一員であったし,助産婦のみが分娩時の母親に助力する権利を有したこともあった。大部分の国ではまだ医療の重要な一員である。米国では,19世紀まで産科において主位を占めていたが,その後医者にとってかわられた。医者の多くは助産婦を時代遅れで不適任と考え,立法化による廃止を支持した。
今日米国では新しい職業上の要求と公認制の到来から助産婦は増加しつつある。先週ワシントン市で開かれた国際助産婦連合の50周年記念の会合で発売された統計によると米国における公認助産婦の数は1200に達した。10年前はわずか400人であった。助産婦の仕事に対する需要は供給よりも速いペースで増えており,少なくとも12の病院及びメディカル・センター(それにはエール大学看護学部,ジョンホプキンス衛生学部を含む)でgraduate nurse→養成所出身有資格看護婦のために助産婦のプログラムを有している。米国空軍では空軍病院で助産婦になりたい看護婦のためのコースを計画している。
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