特集 双胎
双胎の育児指導
田村 南子
1
,
山崎 トヨ
1
1日本赤十字社産院 母子保健部
pp.30-32
発行日 1971年9月1日
Published Date 1971/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204206
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はじめに
双胎妊娠の診断は非常に難しいといわれてきたが,近年はレントゲン撮影により確実な診断が早期に得られるようになった。
妊娠中期,すなわち妊娠5〜6か月ぐらいでまれに診断されることがあるが,大部分は妊娠6か月以降の急激な子宮底の上昇,腹囲の増大により判明することが多い。しかし出産時になって初めて双胎であることに気付き驚くこともある。いずれの時期においても双胎妊娠と診断されると,母親となる妊婦自身はもちろんのこと家族のかたがたも非常に驚かれることが多い。計り知れぬ不安を抱き,また地方により双胎を嫌う迷信もあるので,十分考慮して確実な診断のもとに納得のいく説明をしなければならない。
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