婦人ジャーナル
ふたごの記録 未来の家庭
山主 敏子
pp.57
発行日 1970年8月1日
Published Date 1970/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203975
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ふたごの記録
ふたごは生れるまで,なかなか分らない場合が多く,四組のうち三組までが出産時にはじめて知って驚いたと,乳幼児グループの記録にあるが,統計上はどうなっているのだろうか。ともあれ,ひとりの赤んぼうが生れただけでも一家はてんやわんやになるのに,一度にふたり人口がふえたら,親はうれしいには違いないがさぞたいへんなことだろう。
婦人之友6月号の"ふたごはたのし"は,二組のふたごの成長記録に,心理学者の託摩武俊氏のアドバイスを加えた記事で,ふたごなるがゆえに当面するさまざまの問題を提起しながら健康でたのしい。藤田さんのふたごの赤ちゃんは未熟児で保育器のお世話になったが,いまはもう満1歳,歩くことに夢中だという。生れたときの体重は,弟のほうが重かったのに,いまは兄が1キロ追いこした。ところがわんぱくな弟が激しく,ことばは兄が早いというように個人差がある。個性のちがいは成長とともにはっきりしてくる。
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