手記
母子保健10年
佐伯 文子
1
1鹿野町役場国保・母子健康センター
pp.45-49
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203804
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
雪におおわれた山脈が幾重にも連なり,寒い冬からぬけてもなおおそ霜が5月に入っても続くこの山口県の北海道といわれる鹿野町に来て10年の歳月が経ちました.
山口県の北東部,中国山脈のふもとに位置し,平均地で海抜360米の高地です.面積182.7km2その90%が山林です,文化的衛生的施設に恵まれぬ僻地が多く,各地区にある小学校および分校がその文化センター的役割を果たしています.しかし道路の開さくや電波の普及,消費生活の成長が急速にその面を改善しつつあります.時代の流れと共に,農山村特有の人口過疎現象を生じ,過去10年間年平均200人の人口減となっています.その10年間の母子保健面における記録をまとめてみました.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.