グラフ
新生児の会陰部の観察
島田 信宏
1
1国際聖母病院産婦人科
pp.2-8
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203473
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新生児の会陰部はいろいろな疾患や異常の宝庫なのである.しかしながら会陰部は常におむつに包まれているので,観察する機会が表に出ている顔や手足にくらべて少ない.したがってつい見逃してしまう異常も多いことになる.しかし一日に一度は沐浴や衣服の交換のために新生児を裸にする機会があるはずであるから,その時に一度でよいからじっくりと全身を観察してほしい.特に会陰部は手指で押し開いて性器,肛門,皮膚などを十分に観察しなくてはならない.
ここに載せた写真は会陰部の異常のすべてではないが,こんな症例もあるということを常に頭において新生児を観察する必要がある.誠実な観察,この一言から新生児管理は出発すると考えている.もう一度今管理している新生児をゆっくりと観察してみて下さい.
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