連載 新生児のみかた--新生児訪問指導のコツ・28
未熟児の家庭保育 その9—沐浴
大塚 昭二
1
1賛育会病院母子保健館小児保健部
pp.40
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203276
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「新生児は風呂に入れるものだ.」こんな考えがあるようです.そのため成熟児でも,未熟児でも同じように毎日入浴(温浴)を行なっているのをみかけますが,この際改める必要があると思います.とはいっても未熟児全部がいけないというのではなく,一般に家庭保育児(2,000g以上の未熟児)は,状態,季節などによっては温浴を行なってもさしつかえありません.しかし体力の消耗などから考えて,毎日行なう必要はありません.また温浴以外の清拭も一般状態が安定するまでは,皮膚の清拭を行なわないほうが安全とされていますから,清拭もみだりに行なうことはつつしまねばなりません.
なお未熟児の沐浴の規準(目安)については,未熟児の保育計画(前述)を参考とし,沐浴の実際に関することは省略します.
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