北から南から
助産婦がママ役の家庭保育制度/福島保健センター内に助産婦専門学院開設
pp.56
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203195
- 有料閲覧
- 文献概要
働く婦人などから乳児保育の専門施設をのぞむ声が松山市で高まっているが,同市では民間に委託する"家庭保育制度"を手がける方針で研究を急ぐことになった.家庭保育制度は全国的にめずらしい試みである.
保育所増設運動は同市の場合,昨年から新日本婦人の会松山支部などが中心で進められているが,保育所は3歳以上幼児が対象で乳児は収容されない.共かせぎ夫婦の場合,乳児のあずけ先が少ないことから出産を見合わしたり,8,000円もの養育料を払って近所の人たちにめんどうを頼んだりするケースが多い.同市民生部が昨年夏,ある地区の官公庁で働く婦人約300人を対象に行なったアンケートでも270人が乳児保育所の新設を望んでいた.このため市当局は昨年秋,保育園に乳児部を併設,10人を収容したが,焼石に水の対策.ことしはこれを1歩進めて民間有志に委託する家庭保育制度を設けようという試み.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.