--------------------
夢は壮麗!家庭の再建から4次元医学へ—保健文化賞受賞の木下正一博士に聞く
長谷川 泉
1
1医学書院
pp.30-31
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203074
- 有料閲覧
- 文献概要
よくぞ産婦人科医になったという気持
長谷川 「保健文化賞」の受賞おめでとうございます.永らく民間にあって妊産婦の保健と医学に従事されるかたわら妊産婦・胎児・新生児の死因調査をおこなって,医学的,社会的要因を追求,改善に積極的に尽力されたり,賛育会病院では総合的保健センターとして母子保健館を設立されるなど妊産婦の保健対策の推進に指導的な役割をはたされたことなどがあげられておりますね.
木下 「保健文化賞」は,私のクラスメートでは木村猛明君が受賞*していますが,私には全くかかわりのない別の世界のことだと思っていたんです.ところが突然に私の身にふりかかってきたのです.考えてみれば私より以前に今日のような方向を教え,その方向に向けてくれた瀬木三雄・森山豊君のような友人がいます.何だか順序が違うような気がしますが私の方が年が上だということでなっとくしました.賞をいただいてみると,心のこもった式典をしてもらったり,翌日両陛下におめにかかれたりして,ありがたいと思っております.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.