連載 新生児のみかた新生児訪問指導のコツ・11
新生児の臍疾患
大塚 昭二
1
1賛育会病院母子保健館小児保健部
pp.53
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202957
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おへそ(臍)は,昔から身体の部分ではよく話のたねになるところです.すなわち関心が多いところといえるでしょう.Oさんの訪問した家庭で,生後2週間すぎても,臍が乾かないで,いつもジクジクしている新生児がありました.母親は,心配しているものの,入浴は毎日,行なっているようです.Oさんは,臍肉芽腫であることをたしかめ,適確なる指示を与えました.Oさんのもっている例の本には,新生児の臍疾患について簡単にまとめてありました.
臍帯脱落後の肉芽性傷面(落ちたあとの傷口)は,1週間のうちには上皮が作られ,普通2週間くらいで瘢痕化するが,その間は,細菌の感染がおこりやすいので,とくに注意する必要がある.
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