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ピエロの帽子—あぶないビタミンAの飲みすぎ
保刈 成男
1
1日大薬理学教室
pp.33
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202573
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最近ベルリンのターゲス・シュピーゲル紙が,ビタミン剤の誤った使用による危険性について報じ,かなりの反響をよんでいる.
それによると,数か月前から頑固な頭痛と脱毛を訴えていた1人の青年がある病院に入院した.医師たちは脳腫瘍を疑ったが確認できなかった.ところが2,3日たつと激しい頭痛は軽くなり,3週間後には毛髪さえ生えはじめてきた.医師たちは首をかしげたが,やがて,この病気のナゾを解くことができた.
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