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母性科学研究所と大島正雄先生を訪ねて
石原 隆良
1
1編集部
pp.53-55
発行日 1958年11月1日
Published Date 1958/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201581
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アルトシュタット京都,ここは学問の都でもある.久しぶりに訪れた古都には,昔とかわらぬ落着いた空気がただよつていた.市内のどこからでも見えるなだらかな丸みの山々の濃い緑が眼の疲れをいやし,賀茂の川風が心地よく汗を拭つてくれる.夏の暑さは格別とは云えやはり京都はよいところ,そこはかとない郷愁をそそる街である.
河原町丸太町の交叉点を上つて東に入ると母性科学研究所はすぐそこである.クリーム色木造二階建の病院「研究所」と云う名前からうけるいかめしさとはおよそかけ離れた親しみ易さである.
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