特集 未熟児
未熟児をとりあげたらどうすべきか
清水 すみ江
1
1日赤産院
pp.52-56
発行日 1956年8月1日
Published Date 1956/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201106
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
未熟児の生れることが予想されていればまだ問題はないが,そうでなくて突然に未熟児が生れてもあわてないで対処出来るような心構えと準備は助産婦にとつては特に必要である.未熟児の看護はその体重,出生後の経過にしたがつて,又生れる場所が家庭である場合と設備の整つた病院で生れる場合とでは相当の開きがあるので,必然的にその看護方法も異つてくるが,いずれにしてもその原則的なものは保温・栄養・感染予防の三原則である.病院分娩の場合は問題がないとしても,家庭に於いて予期しないときに未熟児が生れた時は,あわてることなく三原則を基とし,家庭にあるものを利用して理想に近い線まで到達出来るように計画努力することが大切である.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.