--------------------
全国組織で受胎調節の指導
pp.63
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200891
- 有料閲覧
- 文献概要
6月1日,2日の両日,熱海市観光会館で,日本助産婦会総会が開かれました.なかでも,杉並区内の受胎調節実地指導員協議会の活動状況の報告は,会員の関心をあつめ,横山同会会長は,緊急理事会を開き,これを全国的組織「受胎調節実地指導員全国協議会」—仮称—に発展させることを提案し,満場一致で実現することにきまりました.これで,いよいよ一貫した方針で実地指導に乗りだすわけで,横山会長は,
今まで,"生ます人"であつた助産婦が時代とともに変るのはよく,それと同時に,妊娠中絶による母体の損傷を私たち助産婦がだまつてみていてよいわけはありません.中絶を避けて,受胎調節をするのも,人権尊重という立場からで,人口問題とはまた別の考え方が必要です.したがつて,この受胎調節の指導をすることは,助産婦の仕事の大切な部分ということができます.また,受胎調節の指導をしても,指導料がもらえないのが現状で,助産婦の生活問題も,国が政策として考えてくれるような運動を起したいと思います
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.