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短歌のまどい
美山 藤野
pp.42-45
発行日 1955年2月1日
Published Date 1955/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200795
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近頃文学方面にも十代の進出はめざましく,小説,詩,俳句,短歌に活躍されている若人の作品が目立つてまいりました.十代といえば,新鮮で発溂で何事も電気の感性の樣に鋭く感じとる時代であり,短歌の発展の上からも望ましいことでありましよう.
日本歴史始つて以来の混乱と焦躁を幼い時代に体験した十代の青年達は,より強い底力を養われて来たでしようし,男女共学の新しい試みにより,社会学も早く身につけた感受性が,新しい世代を産み出していつたのでしよう.
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