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電気洗濯機は「女中さん」にまさる
pp.9
発行日 1954年7月1日
Published Date 1954/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200637
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私の家庭は開業医の夫,まだ学校へ通つている次女,娘夫婦に今度初孫を加えて6人の大家族になりました.「おばあさん」の喜びと同時に私が一番考えたのは,何といつてもあのおむつの洗濯でした.「おばあさん」になつても,私にはまだまだ家(主婦)の仕事が山ほどつづいていますもの.私が毎日おむつの洗濯にかかりきることはむろんできないし,ほんとに人手がほしいと思いました.「女中さん」をおく.誰もが考えるように私もまずそう思いました.「女中さん」がいれば,私達の労力は,確かに救われましよう.けれども,私達家族は,水いらずで,今までほんとに楽しく明暮れてきました.気がねのいらない生活……私はこの魅力のとりこになつて,「女中さん」をおく勇気がくじけました.どうにかしなければならない私は,前から欲しいと思つていた電気洗濯機が前にもまして欲しくなりました.洗濯機を買われたお友達の経験をきいたり,デパートでは1つ1つの洗濯機について店員に詳しく説明してもらいました.しらべて,そして考えたあげく,私は英国製の「フーバー」を買うことにきめました.この使用時間は300wで4分間,ごく汚れのひどいもので,5分毛織ものなら1分以内となつています(日本製は100wで15分間)スイツチをいれてから4分の待時間は,大して苦にもならず,又高さがちようど手ごろなので,洗濯でつかれるということもありません.
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