脳卒中とてんかん

Stroke and epilepsy

　てんかんは1,000人あたり4〜8人にみられる有病率の高い慢性疾患である^1）．脳卒中はてんかん全体の原因の約10％を占めており，特に60歳以上の新規発症てんかんでは原因の第1位であり約30〜55％を占めている^2-4）．脳卒中の治療の進歩により脳卒中後の生存者が増加していることを考えると，脳卒中後てんかんを診る機会は増加していくと予想され，この疾患に関する知識を深めておく必要性がある．