特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る
ディベート・セクション 10番勝負
脳卒中後てんかん:薬物治療の適応と開始時期
Pro 脳卒中急性期から予防的に抗てんかん薬を開始する
松原 崇一朗
1
1熊本大学病院脳神経内科
キーワード:
脳卒中後てんかん
,
抗てんかん薬
,
急性症候性発作
Keyword:
脳卒中後てんかん
,
抗てんかん薬
,
急性症候性発作
pp.546-549
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228810
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脳卒中急性期には合併症としててんかん発作をきたすことがあり,脳卒中後てんかん発症リスクと関連し,死亡などの脳卒中自体の転帰にも影響を与える可能性が示唆されている.急性期から急性症候性発作およびてんかん発症の予防を目的に抗てんかん薬を治療開始するか否かについては,議論が分かれる課題であるが,近年の研究からは,特定の臨床的状況においては十分に許容可能な状態であると考えられる.本稿では急性期からの抗てんかん薬治療に対して肯定的な立場として議論していきたい.
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