編集後記

　2019年3月に13年ぶりにつくられた地図記号「自然災害伝承碑」．過去に起きた津波，洪水，火山災害，土砂災害等の自然災害の情報を伝える石碑やモニュメントをあらわすとのことです．災害大国である日本では先人たちが災害に関する貴重な教訓をたくさん残してくれています．「地理院地図（電子国土WEB）」では日本中の「自然災害伝承碑」とその教訓が確認できます．

　今月の特集は「東日本大震災から10年」．2011年3月11日，新しく担当となった雑誌でのはじめての社外会議が行われる予定でした．「総合リハビリテーション」担当者としての歩みは東日本大震災の記憶とともに始まりました．あれからちょうど10年，おりしも本号を制作している最中，福島県沖を震源とするM7.3の地震が発生しました．この地震は2011年の東日本大震災の余震とのことです．地球規模で見ると10年なんて本当に一瞬なんだと驚愕します．震災後に生まれた子供たちやずっと未来の人々に，震災の記憶や教訓，経験から得たものをしっかりと記録していくことはリアルタイムで東日本大震災を目の当たりにしたわれわれにとってとても大切なことであると改めて感じました．