Japanese
English
実践講座 小児発達検査・第2回
新生児期の発達
Development evaluation at neonatal period.
川島 瞳
1
Hitomi Kawashima
1
1国立成育医療研究センターリハビリテーション科
1Division of Rehabilitation Medicine, National Center for Child Health and Development
キーワード:
新生児発達評価
,
Dubowitz神経学的評価法
,
GMs評価
,
Brazelton新生児行動評価
Keyword:
新生児発達評価
,
Dubowitz神経学的評価法
,
GMs評価
,
Brazelton新生児行動評価
pp.143-149
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110400
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はじめに
発達予後に問題を抱えることが多いとされる低出生体重児などに新生児集中治療室(neonatal intensive care unit;NICU)入院時から理学療法士(PT),作業療法士らが関わる機会が増えている.新生児期には神経学的異常が明らかではないが,各成長段階で生じる問題もあるため,NICU退院後も長期的なフォローアップを継続することが重要視されている.
フォローアップは各種専門職が連携して長期的な経過観察と発達支援を行う.なかでも,フォローアップにおけるPTの役割は,新生児期から乳幼児期の神経学的評価,運動発達・精神発達評価の実施,障害の早期発見,および運動発達の促進とともに長期的な展望をもって児の発達支援を行うことである.同時に親子の関わりを援助し,保護者の不安を和らげて自信をもって育児に取り組めるような支援が求められていると考える.
本稿では,フォローアップの初期段階にあたる,新生児期における発達評価の特徴や予後予測との関連性について概説する.
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