Japanese
English
特集 呼吸リハビリテーション―新しいチーム医療の展開
在宅ケア 2.小児―小児在宅ケアにおける呼吸リハビリテーション
Respiratory care and rehabilitaton for children in home mechanical ventilation.
上田 恵理奈
1
,
新塘 久美子
1
,
秋山 恵摩
1
,
谷川 章太郎
1
,
緒方 健一
1
Erina Ueda
1
,
Kumiko Shindomo
1
,
Emi Akiyama
1
,
Syoutarou Tanigawa
1
,
Kenichi Ogata
1
1おがた小児科・内科医院
1Ogata Pediatric and Internal Medicine Clinic
キーワード:
チーム医療
,
重度心身障がい児
,
呼吸不全
Keyword:
チーム医療
,
重度心身障がい児
,
呼吸不全
pp.135-140
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110016
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はじめに
呼吸リハビリテーションは,単なる呼吸理学療法のみではなく,人工呼吸管理,栄養管理,薬物療法,吸入吸引などのケアを包括的に行うものであり,これらを効率的に継続するには,チーム医療が必要である1).乳幼児にとって長期的呼吸管理による生活の質の低下が,精神運動発達へ及ぼす影響は大きい.呼吸状態が安定すると,睡眠の質が改善されて劇的に表情が変わることがある.
われわれは,外来や訪問診療での,呼吸器設定の評価,呼吸機能評価,緊急時対応のため蘇生バッグによる換気の指導と排痰介助の指導を訪問診療チームで行っている.栄養評価を管理栄養士,嚥下機能評価・口腔ケアや歯のケアを訪問歯科医師にお願いしている.また,入院先でも在宅と同様の呼吸リハビリテーションを行って呼吸状態を維持できるように複数の医療機関と連携をとっている.
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