特集 脳卒中片麻痺の上肢
今月のハイライト
pp.1005
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107745
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■脳卒中片麻痺の運動機能障害の研究に電気生理学的手法が今後大きな役割を果たす.
脳卒中による麻痺上肢の運動障害のメカニズム解明のためには,正常な随意運動のメカニズム解明が重要な課題である.単関節急速運動において主動筋と拮抗筋が3相性筋電パターンを示すことが知られているが,この筋電パターンの各パラメータ相互の関係を説明する仮説として二重戦略仮説およびλmodelがある.一方,これらとは別に計算論的神経科学の分野でも随意運動の制御に関する研究が行われている.いずれも運動障害への応用はまだ少なく,これからの発展がおおいに期待される分野である.(道免和久氏ら,1009頁)
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