Japanese
English
実践講座 姿勢反射
3.めまい・平衡障害患者のリハビリテーション
Rehabilitation of Patients with Vertigo and Disequilibrium.
小島 俊己
1
,
沢井 薫夫
1
,
宮田 英雄
1
Toshimi Kojima
1
,
Shigeo Sawai
1
,
Hideo Miyata
1
1岐阜大学医学部耳鼻咽喉科
1Department of Otolaryngology, Gifu University School of Medicine
キーワード:
迷路性平衡障害
,
中枢性平衡障害
,
リハビリテーション
,
平衡訓練
Keyword:
迷路性平衡障害
,
中枢性平衡障害
,
リハビリテーション
,
平衡訓練
pp.1071-1079
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107511
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はじめに
近年,各医療分野でリハビリテーションが重要になっている.脳血管障害や整形外科疾患のリハビリテーションは早くから確立されている.それに対してめまい・平衡障害に対するリハビリテーションは,1945年にCawthorne1),Cooksey2)が前庭損傷によるめまい患者の訓練方法を述べて以降,MaCabe3)(1970),Hecker,et al4)(1974),Dix5)(1979),Brandt,et al6)(1981)が提示し,本邦でも,Takemori,et al7)(1985),小島(19888),19909)),徳増10)(1989)がその有用性を述べている.しかし,まとまった基準がなかったので,その後,1989年に日本平衡神経科学会から「平衡訓練の基準」11)(表1)が提示され,平衡訓練によるリハビリテーションが,めまい・平衡障害例に対して普及しつつある.今回は,日本平衡神経科学会の基準作成のワークショップに参加し,その基準に基づいて平衡訓練システム(岐阜大学)を作成し,めまい・平衡障害例に対して訓練を行っているので,それを紹介する.
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