一頁講座 患者会・関連団体紹介
社会福祉法人日本身体障害者団体連合会
pp.527
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107386
- 有料閲覧
- 文献概要
日本身体障害者団体連合会(日身連)は,昭和33年6月26日,それまで組織化されていた全国身体障害者連合会を再編,日本盲人会連合ならびに全日本ろうあ連盟を加えて結成し,昭和59年10月1日付をもって社会福祉法人の認可を受けた,全国的に組織化された,唯一ともいえる身体障害者総合の団体である.事務所は東京・新宿区に置いている.組織をさらに説明すると,都道府県ならびに人口100万人以上のいわゆる政令指定都市別に組織されている59の身体障害者団体連合会または協会および,全国的に組織されている日本盲人会連合ならびに全日本ろうあ連盟を加えて61団体,団体所属会員延180万人以上となる,世界的に見ても稀な組織となっている.
ここにまで至った経緯を述べる.昭和20年8月,日本が大戦で大敗した.人心は混乱していた.占領の連合軍の禁令によって援護を外された傷病兵があふれた.一方,戦前,戦時をとおして生来の障害者は,不具と侮りを受け,社会的な活動に制約を受けていた,敗戦は大きく国土を破壊したが,しかし抑圧された人間は開放された.不具者といわれていた障害者が,生きんがためもあったが,立ち上がった.戦時中にも一旦組織化されたが無実となっていた盲人界が昭和23年8月,日本盲人会連合を結成.また戦時中活動を停止していた全日本ろうあ連盟が漸次復活.なお団体結社を禁止されていた傷痍軍人会は他の傷害者を加えて共助会を組織したが,傷痍軍人が多数を占めているとのことで解散させられた.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.