--------------------
編集後記
編集室
pp.556
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107106
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
・うっとうしい梅雨の季節となりました.一年中でもっとも嫌いな季節です.それゆえ,小生はこの時期に書状を認める際には時候の挨拶として「麦秋の候」という言葉をよく用います.「麦の刈り入れ時」を表す言葉だということですが,「秋」という文字が入っているせいか,しばし“うっとうしさ”を忘れさせてくれます.先生方はいかがでしょうか.
・さて,今月は脊髄損傷とリハビリテーション工学の特集です.本特集を読んで思い出すのは,昨年の11月号で“リハビリテーション看護”の特集を行った際,座談会の中で「脊髄損傷者,特に頸髄損傷者の看護は,看護というよりも“介護”的側面が強い」との話が出ていたことです.確かに実際に頸髄損傷者の看護場面を見てみますと,例えばペッドから車椅子への移乗に際しても,それにかかる労力は測り知れないものがあるようです.「1回でギックリ腰になってしまいました」という看護婦さんの声もありました.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.