書評
外畑巌(藤田学園保健衛生大) 村山正博(聖マリアンナ医大) 編―運動心臓病学―運動試験の理論と実際―
春見 建一
1
1国立療養所中野病院
pp.387
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106061
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運動心臓病学という題で外畑教授と村山教授が本を出された.恐らく両先生の獨自の造語ではないかと思う.序文ではexercise cardiology=運動心臓病学とあるので,運動負荷と心機能,心臓病に関する学問という内容と理解できよう.最近のスポーツブームで,医学領域以外の人々でも,運動をすると,心臓をはじめとして,身体にどのような効果があるかについて関心が高まってきている.一方において,循環器臨床医の間では,虚血性心疾患の診断にスクリーニング的には先づ運動負荷をし,狭心症,無症候性虚血性心疾患等の有無を判断し,急性心筋梗塞後のリハビリには,運動負荷による運動耐容能が一つの重要な役割として知られている.
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