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編集後記
大川 嗣雄
pp.817
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105690
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秋の中でも最も秋らしい10月を迎えて,皆様にはお忙しい日々をお送りのことと拝察申し上げます.リハビリテーションにおける医学や教育は各々の専門分野で果たすべき重要な役割を持っています.しかし,リハビリテーションにおける工学の役割は,医学的リハから社会的リハに至る全ての分野に関わり合わねばなりません.さらに,例えばリハビリテーション医学は障害の中でも,機能障害と能力低下に対してのみ有効であるにすぎません.しかし,リハビリテーション工学はここでも全ての障害のレベルに対して有効な技術を有しているといえます.
このように考えると,リハビリテーション工学が,リハビリテーションの凡ゆる分野で十分にその役割を果たせた時に,日本のリハビリテーションの十分な発展も期待出来ると考えられます.この点について,本特集の論文はやや義肢装具に偏った傾向はありますが,全体を概観した素晴しい土屋氏の論文でこの点は補えるものと思います.
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