Japanese
English
研究と報告
小児の行動評価(第1報)―7歳児の行動についてのアンケート調査と直接健診の結果
Study on Behaviors of Seven-Year-Old-Children.
野村 忠雄
1
,
山口 昌夫
2
,
立野 勝彦
2
,
奈良 進弘
2
,
右田 俊
3
,
辻 成人
4
Tadao Nomura
1
,
Masao Yamaguchi
2
,
Katsuhiko Tachino
2
,
Nobuhiro Nara
2
,
Toshi Migita
3
,
Narito Tsuji
4
1金沢大学付属病院理学療法部
2金沢大学医療技術短期大学部
3金沢市泉野保健所
4石川整肢学園
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanazawa University Hospital.
2School of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
3Izumino Public Health Center, Kanazawa City.
4Ishikawa Children's Orthopedic Center, Kanazawa.
キーワード:
7歳児
,
行動
Keyword:
7歳児
,
行動
pp.515-520
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105629
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はじめに
幼児期の家庭中心の生活から,小学校という集団生活が中心となる6~7歳の時期の子供は,知的・社会的発達の大きな転換を強いられる.また,この時期はいわゆる微細脳機能障害(MBD)児の知的・社会的行動の問題が顕在化する時期でもある.従って,この時期での周囲の者の対応の如何が,将来の子供の精神的,行動的発達に大きな影響を及ぼすことは十分に考えられる.しかし,学童児の行動一般についての詳細な研究は比較的少なく,特にリハビリテーション関係では皆無に等しい.
著者らは,昭和43年から主として中枢性協調障害(Contral Co-ordination Disorder,CCD)や脳性麻痺の早期発見のための乳児健診を行ってきたが,その後1歳半,3歳と成長するにつれ,精神面および行動面での問題に対処する必要性を痛感してきた.そこで今回,①7歳児の行動一般における問題点の調査と,②出生前後の危険因子や乳児健診での診断との関わりにおいて7歳児の行動を分析したので報告する.
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