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編集後記
上田 敏
pp.220
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104693
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国際障害年が終って新しい年が明けたが,関係者の間では「国際障害者年は本当は10年続くのであってその初年度,いわば準備の年が終っただけであって,正念場はこれからだ」という気持が強い.国連でも1983年から1992年までの10年間を「国連障害者の10年(U.N. Decade of Disabled Persons)」として継続的な運動をもり上げようとする準備が進行中であると聞いている.いずれにせよこのような動きに伴ってリハビリテーション医学の重要性も今後ますます高まっていくものと考えられ,我々の費任は一層重くなるといわなければなるまい.
さて,本号は久しぶりの特大特集号である.以前の「リハビリテーション医学の基礎――正常生理と病態生理――」(5巻12号,1977)も幸いに非常に好評であったが,約4年ぶりに特大号で,わが国のリハビリテーションの最大の問題といってもよい脳卒中について,総合的な視野から広く問題点をとらえ,基本的な知識と最新の情報とを併せて盛り込むように編集上の工夫をはかったつもりである.
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