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編集後記
大川 嗣雄
pp.729
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104208
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この号がお手元に届く頃には,日本の南の端にも秋風が吹いていることと思います.昨年の夏とは異なり,極端な水不足におちいった地方もなく,一見穏かな夏のようでした.しかし,省エネルギーの掛け声で,冷房の温度は昨年より上り気味でしたし,今後のことが思いやるられ夏の暑さだったのではないでしょうか.
このような中に今号は四肢麻痺の特集を企画いたしました.安藤,博田・他,石堂・他各氏の論文は基礎的なものを現状をふまえて見直そうとするものであり,大橋,加倉井両氏の論文は,四肢麻痺のリハビリテーションの今後の指針となり得るものでありましょう.私事でありますが,昨年,機会を得て四肢麻痺の予後について調査しました昭和30年代から昭和40年代の前半と,それ以後の余りの差におどろかされました.巻頭言は脳性麻痺の予防について,大変興味あるものですが,四肢麻痺についても,同じような観点からの発想が必要な時代になって来ているような気がしてなりません.特にリハ医学の立場からの発想,発言を期待してやみません.
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