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編集後記
明石 謙
pp.247
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104131
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第3号の特集は「運動分析」である.したがって内容も多岐に亘る.
まず,武智氏の「工学的手法」である.これまで数多くの「M」と「E」の話合いの機会が持たれてきたが,お互いに話している事が相手に通じない事が多く,すれ違いどころか遠方より異なった宇宙人同士がなんとか意志を通じさせようと,通じない言葉で話し合っているような感じがあった.またMの立場の人がEに精通しようとすれば,必要性が種種雑多であるため全てにわたってカバーしきれるものでもなく,逆にEの立場からすれば人間の構造,機能ともブラックボックスが多すぎるため苦労される事も多いと思う.氏はこれらの点をMの立場から地味な努力で少しずつ解決されており,先達としての忠告もあり,教えられる事が多い.
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