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編集後記
上田 敏
pp.1021
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103455
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本号ではリハビリテーションにおける精神的諸問題を特集した．「精神的」と「心理的」との区別は必ずしも明確ではないが，前者はどちらかといえば脳の器質的変化を基盤とした精神機能の変化，後者は身体障害に対する心理的な反応の意味で用いられることが多い．リハビリテーションにおける心理的な問題については本巻の6月号に特集をしているので，本号はやはり器質的な基礎をもった精神症状を中心に扱っている．
間下氏らは脳卒中患者にみられる精神症状について述べ，リハビリテーション施行中の入院患者の約半数に何らかの精神症状がみられ，それが大きな阻害因子となることを強調しており，柄沢氏の精神医学的考察もまたこれを裏づけている．
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