身障者の住める街づくり（2）

　今年度始めて，身体障害者の住みよい環境づくりを促進するモデル都市に対して厚生省から補助金の交付が行なわれることになった．その初年度分として仙台市，下関市，北九州市の3都市が選ばれた．補助金の内容は，道路交通安全設備の整備，公共施設の改善，公共施設に車椅子の配置，移動浴槽車およびリフト付バスの整備，電話の貸与等となっている．

　しかしこの中の道路交通安全設備の整備と公共施設の改善については基準が示されていない．そのため各地からときどき問い合わせを受けることがある．最も多い質問がどうしても段差を設けなければならない場合何センチが限界なのかという質問と，傾斜角度に対する質問である．