国際物療医学会（International Congress of Physical Medicine）で金メダル受賞した日大整形外科 佐野グループ（キネジオロジー班）

　本学会は4年ごとに開催され，医学的リハビリテーションの諸分野にわたる研究発表が行なわれるが，1972年7月スペインのバルセロナでの第6回総会で，16部門400題の講演中から見事に金メダル受賞の栄誉をになったのが，日大整形外科佐野精司講師を中心とするキネジオロジー研究班である．受賞演題は「肩関節運動の筋電図学的研究」，同題の学術映画とともに参会者の絶讃を浴びた．

　佐野グループは，筋内埋込型電極による多元誘導筋電図と身体諸関節運動パターンとを16mm映画フィルム上に同時記録し，これをfilm motion analyzerで分析する研究をすでに10年近く続けている．この地味な研究が国際学会で高く評価されたことは，若い研究者達にとって大きな励みであり，今後の一層の進展が期待される