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講座 ソーシャルワークの理論と実践・4
医療・保健・福祉領域での協働のあり方―医学的リハビリテーションにソーシャルワークの視点を援用して
Collaboration in the arena of medicine, health, and welfare:application of social work perspective into medical rehabilitation.
福山 和女
1
Kazume Fukuyama
1
1ルーテル学院大学文学部社会福祉学科
1Japan Lutheran College
キーワード:
協働
,
保健・医療・福祉領域
,
ソーシャルワーク
Keyword:
協働
,
保健・医療・福祉領域
,
ソーシャルワーク
pp.1155-1161
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101911
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はじめに
保健・医療・福祉領域では,多様な専門職が多機関との協働作業を通してサービスを利用者に提供している.いち早く多職種,多機関で協働体制を構築して業績を上げてきたのが,リハビリテーション領域である.特に,精神障害のリハビリテーションではチームに携わる専門職への研修,基本的戦略など,協働を考えるうえでの主要概念を整理して,協働作業の成果を見直す動きがみられる1).
専門職はケアカンファレンスを通して有効な支援を行うことを求められているが,問題が複雑であるほど特定の専門職や領域だけでは支援が十分でないことが多い.また,対人援助の領域では,当事者とともに地域を基盤とした多職種チームで取り組むことが求められてきたが,そのためには,チーム体制や協働の認知度を高めることが急務であると考える.
本稿では,保健・医療・福祉における協働体制に焦点を当て,それを稼動させることの意義についてソーシャルワークの視点から検討する.また,その機能や技法についても述べたい.
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