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編集後記
細田 里南
pp.1418
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203691
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2024年の締めとなる第58巻第12号をお届けします.
本号は「“子ども”と“母”をつなぎ支える理学療法」を特集としております.われわれの誰もが母から生まれた存在であり,家族や社会に支えられ成長して今ここに居ます.それら成長の糧となるバトンをつなぐ存在の一人として,理学療法士が活躍できることを誇りに思います.これまで身体障害をもつ“子ども”中心に展開されてきた歴史的背景のある理学療法ですが,過去・現在・未来においても,対象の中心であった“子ども”のそばには“母”なる存在があり,その存在を無視して理学療法を展開していくことはできないのではないでしょうか.“子ども”と“母”をつなぐために論じる視点として,さまざまな法と施策に始まり,妊娠・出産にかかわる母体そのものや地域連携を含む“子ども”と“母”へのそれぞれの理学療法の変遷について具体的に紹介されています.さらに,働く女性が母親となった際の働き方に関する課題についても提言されており,ワーキングマザーとして日々奮闘している方々,またそれを支えている方々にも,どのような支援体制が必要かについてもあらためて考える機会になったのではないかと考えます.
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