連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・12【最終回】
在宅
阿部 将之
1
Masayuki ABE
1
1東千葉ホームクリニック
pp.353-357
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202618
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在宅における理学療法の考え方
在宅での理学療法を進めるうえで,対象者を患者ではなく生活者と捉える生活モデルという考え方があります(図).生活モデルはおおまかに「脳卒中モデル」,「廃用症候群モデル」,「認知症モデル」の3つに分類されます1).「脳卒中モデル」とは脳卒中のように発症を機に急激に生活機能の障害を来すもので,脳卒中でだけではなく骨折なども含まれます.「廃用症候群モデル」は明らかな転機が不明確で徐々に生活機能が低下してしまうタイプで,自宅に閉じこもってしまう方に多くみられます.「認知症モデル」は多様な経過を示すため2つのモデルのように明確なモデル化はされませんでしたが,アルツハイマー病のように変性の進行経路がある程度わかる対象者は時期別に考えることができます.
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