臨床のコツ・私の裏ワザ
動作の習得を高めるバーバルコマンド
鯨岡 栄一郎
1
1株式会社メディケアソリューション
pp.1052
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201372
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特に訪問の臨床においては,高齢の利用者が多く,正しく効率的な動作パターンがなかなか習得されないことがある.その理由としては,認知面や高次脳機能,筋・骨関節の廃用,疼痛,そしてこれまで長く行ってきた自己流の方法への執着,身体イメージの低下などが考えられる.その場で習得したものを次には忘れている,ということも珍しくない.
そのようななかでも,現時点でたしかにできている動作が,セルフイメージの低さから,自分のなかでは「できていない」,「まだ不十分だ」と認識されてしまうことがある.そこで筆者は,正しい動作をより認識し,確定化させるためにバーバルコマンド(口頭指示)をより意識すべきと考えている.
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