入門講座 ICFを現場で使おう・2
高齢者
田中 一秀
1
Kazuhide Tanaka
1
1株式会社AwesomeLife・通所介護フィジオルーム見附町
キーワード:
ICF
,
目標
Keyword:
ICF
,
目標
pp.967-973
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200025
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はじめに
国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health:ICF)が世の中に流布してから約10年ほど経過している.その間,日本における医療保険制度や介護保険制度など,高齢者を取り巻く施策はめまぐるしく変化してきている.臨床現場において実際に治療介入に従事する職員は日々の職務とともに,施策の総合的俯瞰を余儀なくされ,大きな変革が起きる前に準備ができるよう情報収集に努めていると思われる.
そのようななかで厚生労働省をはじめ,行政でも中心となっているのはICFである.リハビリテーション実施計画書,居宅サービス計画書など行政がかかわる書類の多くはICFを基準に作成され例として提示されている.しかしながら現場で実際に利用するものまで周知できているかといえば,不足している感は否めない.理学療法士がICFにおける知識や技術をどのように構築するべきなのか,高齢者における環境を基盤に理解を深めていけるよう順を追って説明していく.
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