講座 低侵襲手術の今・4
食道がんに対する低侵襲手術と理学療法
亀井 尚
1
Takashi Kamei
1
1東北大学大学院医学系研究科先進外科学分野
キーワード:
腹臥位胸腔鏡下食道切除術
,
早期離床
,
リハビリテーションプログラム
Keyword:
腹臥位胸腔鏡下食道切除術
,
早期離床
,
リハビリテーションプログラム
pp.347-355
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106614
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はじめに
食道がんに対する食道切除再建術は消化器外科手術の中でも最も侵襲の高い手術の一つである.術野は胸部,腹部,頸部の3か所に及び,手術時間は長く,縦隔操作や心臓,肺への圧排操作等は予想以上に高侵襲である.また,麻酔は分離肺換気を基本とするため,呼吸機能への影響も大きい.本邦での食道がんに対する低侵襲手術は1994年から始まり,その後,さまざまな工夫がなされ,術式,手技の変更を経て現在に至っている.麻酔の進歩とともに,周術期管理も理学療法,栄養療法を包括した形で進歩しており,以前に比べて各段に安全な手術治療が行われるようになっている.
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