特集 ウィメンズ・ヘルスと理学療法士のかかわり
腹圧性尿失禁と理学療法
礒脇 まゆみ
1
Mayumi Isowaki
1
1医療法人成盛会 溝口整形外科
pp.879-887
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106436
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
腹圧性尿失禁(stress urinary incontinence:SUI)とは,咳やくしゃみ,ジャンプをしたときや重い物を持ったときなど,腹部に力が入ったときに尿がもれる現象で,出産や更年期・肥満などにより骨盤底筋群(pelvic floor muscles:PFM)が弱くなり,膀胱下垂や尿道括約筋不全が起こることによって生じる.ローカル筋の一つであるPFMのダメージが排泄機構に問題を生じながら,腰痛・骨盤痛に影響を及ぼすことがわかっており,理学療法士を必要とする新たな分野として,今後発展すると考えている.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.