紹介
高齢者の入院後に生じるせん妄について
苫野 稔
1
,
黒住 健人
2
,
寺尾 和也
1
,
崎山 保
1
,
芳賀 峰子
1
,
志茂 亜希子
1
,
神野 泰
2
Tomano Minoru
1
1神野病院理学療法室
2神野病院整形外科
pp.569-571
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105602
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はじめに
急速な人口の高齢化に伴い,入院患者に高齢者が占める割合も増加しており,65歳以上の高齢者の整形疾患に対しても手術療法を施行する例が多くなっている.
それに伴って,入院前には精神機能に問題のなかった高齢者が,入院・手術を機に短期間のうちに進展する一過性の見当識・記銘力障害1)などのせん妄様症状(以下せん妄)が生じ,安静が保てず問題となる例が増加している.
本研究の目的は,受傷前の能力や入院後の環境変化がせん妄発生に及ぼす影響について検討することである.
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